ミャンマーから来た留学生
- GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

- 4月18日
- 読了時間: 3分
3月の終わり、ゲストハウス庵(いおり)大阪 に、電話で宿泊の問い合わせがありました。
ある程度流暢性な日本語ですが、外国人のようです。 「日本に住んでいますか?」と尋ねると、「はい。私は、留学生です。」とのこと。
予約当日、その彼を迎え入れ、チェックイン・フォームに記入してもらうと、住所が藤井寺市とのことで、聞いてみると、藤井寺市の沢田という地区に留学生が住んでいるアパートがあるそうです。はじめ、彼は住所欄に「沢田」という地区名を書き忘れていて、「藤井寺」のすぐあとに番地を書いていて、なんと、たまたま番地がゲストハウス庵のそれと全く同じだったので、最初それを見たとき私は彼が自分の住所ではなく当館の住所を書いていたのかと思いました。😅
とはいえ、彼は去る3月で学校を卒業し、沢田のアパートを退去しなければならず、その後は大阪市内に引っ越す予定で、入居日までの数日間、当館に滞在したいということでした。
日本に住んでいるとのことで、在留カードを見せてもらいました。 なんと、彼はミャンマーの出身でした。
ミャンマーといえば、先立って大地震が起きたばかりです。
「大丈夫ですか?」と聞くと、「俺の町は震源地から近くないから大丈夫。でも、家族や友達と連絡が取れないでいる。」とのこと…。
「そもそも、ミャンマーは内線状態にあるから、地震があってもなくっても、今、帰ったら殺される。」と彼。大袈裟に表現しているのか、本当なのか、いずれにしても内線に大地震に、泣きっ面に蜂ですね…。
ある日、肌の色など、彼の外見が典型的なミャンマー人とは違うと彼自身が語り始め、その所以について話してくれました。なんと、彼のお父さんはインド人で、彼のお母さんはネパール人だそうです。第二次世界大戦のときに、彼のおじいさんが、当時イギリス領だったインドからイギリス兵としてミャンマーに送られたそうで、大戦が終わった後もミャンマーに居続けたそうです…。
またある日、朝から外出していた彼が午後に帰ってきて、「疲れた!」とひと言。 大阪南港コスモスクエアの近くにある入国管理局まで行って、在留カードを更新してきたそうです。 「手続きには時間かからないけど、待ち時間が何時間もかかった!」と彼。
「みんな、この時期に更新するから仕方ないけど。」と。
なるほど、留学生が卒業して、ビザや在留カードを更新する時期なんですね。☕ これで彼はもう「留学生」ではなくなりました! 数日のうちに、大阪市内にアパートも見つけ、仕事も見つけ、晴れてチェックアウトしていきました。 彼の今後の日本での生活に、そして、ミャンマーのみなさんに平和をお祈りします。




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