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You did not!!

  • 執筆者の写真: GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA
    GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA
  • 7月11日
  • 読了時間: 4分

ゲストハウス庵(いおり)大阪 に、イギリス人カップルが宿泊されました!


当館に迎え入れて、チェックイン・フォームに名前、住所などを記入していただくのですが、住所を見ると、そこには Berkshire(バークシャー) の文字が。😶 

なんということでしょう。バークシャーというと、私がかつて留学して住んでいた場所です。

ちなみに、バークシャーのように、「~シャー」というのは「~州(しゅう)」という意味です。イギリスの「シャー」と日本語の「州」は音も似ているので、語源的に繋がりがあるのかもしれませんね。


彼女たちが書き終えたチェックイン・フォームを懐かしむように見ながら、私は

「バークシャー出身なの?ぼくは以前、レディングに住んでいたよ。」と微笑みながら言いました。

すると、特に女性の方が大いに驚いて、

'You did not!!(まさか!!)' と言いました。😆


彼女の出身地はイギリス、バークシャーのMaidenhead(メイデンヘッド)という小さな町で、レディングから東に位置するロンドンへ行く途中にある町でした。レディングから急行列車でロンドンへ行くと、途中2,3駅ほど止まるのですが、最初に止まるのはメイデンヘッドでした。

彼女の生まれた町はメイデンヘッドの近くのAscot(アスコット)という、これまた小さい町で、そこは私も訪れたことがありました。アスコットは競馬場で有名な町ですが、ビートルズ・ファンにとっては「聖地」のひとつともいえる、かつてジョンレノンとオノヨーコが住んでいた家があるのです。ジョンレノンが名曲「イマジン」のビデオの撮影で使用した家がそれで、今は廃盤となっているビートルズのレコード・アルバム「ヘイ・ジュード」のジャケット写真の撮影も同所で行われました。

また、この二人が引き払ったあとは、リンゴスターがここに住んだそうです。


かつて私はジョンレノンたちが住んだこの家を見つけるべく、アスコットのロンドンロードを歩いたことがありました。しかし、正確な場所は知らないまま歩き続け、結局その家にはたどり着けないままでした。今でしたら、ネット検索で正確な場所も外観も分かるのですが…。


アスコットは競馬場で有名ではありますが、この女性とそのお母さんは、なんと、馬を所有しているそうです。競馬とは関係なく馬を所有しているそうで、さすがイギリスですね。


このカップル、二人はどこで知り合ったのかと聞くと、「バースのナイトクラブで知り合った。」のだそう。「バースも行ったことあるよ。」と私。「日本からイギリスに留学して、お風呂が恋しくて、バースに行けば温泉に入れると思って行ってみたけど、無かったよ。😉」

イングランド南西部の町バースは、英単語bathの語源にもなった町で、古代ローマの大浴場跡があることで有名ですが、現在、日本の銭湯や温泉のように入浴できるところではなかったので勝手にガッカリしたのを覚えています。今、このブログ記事を書くにあたり、調べてみたところ、2006年にオープンしたスパがバースにあるようですが。


とても綺麗な英語を話すこの二人は、世界を旅していて、これまでに訪れた国は29ヶ国。アジア諸国を回り、日本の後は韓国に行って、イギリスへ帰るとのこと。当館チェックアウト後は熊野古道へ行き、熊野古道をできるだけ歩いて巡る予定だそうです。その後、伊勢、京都、奈良を回るとのこと。

彼女はなんと、英訳版の「源氏物語」を読んでいるそうで、「こんなに大昔に書かれた本なのに、かなり読める(readable)。」と源氏物語を表現していました。

そこで私は、京都府宇治市にある紫式部の銅像を紹介しました。



ちょうど、彼らの当館滞在中に、ロンドンの地下鉄のエリザベス線(Elizabeth Line)が東京メトロによって運営されるというニュースが。このエリザベス線という路線は私がイギリスにいたときには無かった路線で、かなり長い距離、ロンドンの東西を抜けるものです。

前述の、私が住んでいた町レディングもこの路線が通っているというので、今や地下鉄でレディングからロンドンまで行けるというわけです。


そんな時代の変化をいくつか感じながらも、懐かしのイギリス英語と「レディングのどのパブに行っていた?🍺」などというとてもローカルな話題で盛り上がったりして、今も昔も変わらないもの、かつての経験が今につながっているということなどをしみじみと感じたのでした。🍻

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