お遍路さんから藤井寺経由で高野山へ
- GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

- 8月29日
- 読了時間: 3分
去る8月26日に北海道豊富(とよとみ)で豪雨災害があり、被害に遭われた方々や牛たちに心からお見舞い申し上げます。
ゲストハウス庵(いおり)大阪 に、お遍路さん帰りの北海道の男性が宿泊されました!
四国八十八ヶ所をすべて巡り、満願のために和歌山の高野山・金剛峯寺へ向かうために関西地方へと来られたこの方はとても気さくな笑顔の男性で、お話し好きのお話し上手。お仕事を辞めてお遍路さんの旅に出たそうですが、もともとの職業は獣医師とのことでした。
この方が15歳のときにお父様が亡くなり、生前お遍路さんをされたお父様が所持されていた金剛棒をお葬式のときに棺桶に入れ忘れたそうで、それ以来保管していた金剛棒を返すために息子であるこの方がお遍路さんに行く決意をしたそうです。
現在29歳だそうで、なぜ今のタイミングでお遍路さんをされたのか尋ねると、4月に28歳で旅を始め、5月に誕生日を迎えて29歳になったが、もともと6年制の大学を出て就職して4年で退職して旅に出ようと思っていたそうです。
4年で旅に、というのは、沢木耕太郎著「深夜特急」1巻のあとがきの沢木氏の言葉の影響だそうで、あとがきで沢木耕太郎も「大学を卒業して就職して4年間働いてお金を貯めて退職してユーラシア大陸横断の旅に出ると決めていた」と言っているそうです。☕
日本のバックパッカーのバイブル、「深夜特急」!そのあとがきが後年、若者にこんな影響を与えるとは、凄いですね!
私も、沢木耕太郎の旅をなぞるつもりはないですが、タイに行ったときにはバンコクのどのエリアに投宿しようかと思ったときに、カオサン・ロードという名前を思い出し、そこに宿を取ったのも、香港に行ったときにネイザン・ロードに宿を取ったのも、「深夜特急」で聞き覚えがあったからでした。😉
さて、このゲストさんの最初の海外の旅は北欧スウェーデン、ノルウェー、エストニア。そしてイギリスはイングランドとウェールズへ。最初に北欧を訪れたのは、インテリアなどのデザインに興味があったからだそうです。
また、大学時代には外来種の駆除の研究で小笠原諸島へ行ったこともあったそうで、島に行く船が週に一回しか運航がないとか、そのために食べ物のバリエーションや質が限られているとか、話してくれました。
また、当館に数日間滞在された間に、同じときに当館に宿泊していたパキスタン人の若者とお互いの国について語り合い、会話を楽しまれました。そのパキスタン人の若者が「日本で見かける(殻が)白い卵と茶色の卵の違いはなんだい?」との質問に、「ちょうど自分の専門分野だから」とのことで、英語で説明しようと頑張っていました。😉
当館に滞在されて、高野山に参拝した以外に、関西にいるご友人数人にそれぞれ別の日に会ったり、藤井寺市内では津堂城山古墳や産土神社、葛井寺、辛國神社、道明寺天満宮へも行かれ、道明寺ビールも堪能されました。ちょうどいいタイミングで辛國神社の夏祭りも観れたとのこと。また、藤井寺温泉も満喫されたそうです。♨
チェックアウト後は、舞鶴から小樽までフェリー、小樽から稚内の手前の町・豊富(とよとみ)までバイクで家路を辿るとのことです。
豊富町災害支援寄付







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