全身タットゥーの弁護士

ゲストハウス庵(いおり)大阪 にアルゼンチン人の男性が宿泊されました!
世界各国、アジア諸国を旅して、日本も今回が三回目という彼は、首から下、全身にタットゥーがありました。首には英語でLEAVNIG LAS VEGASとあり、右腕には絵のタットゥーの一部にBORN FUCKEDと書かれています。また、顔の外枠部分にも、タットゥーではないですが、彫ったのでしょうか、元の肌の色に近い色で線が模様のように見受けられました。
彼がアルゼンチン出身というのは、チェックイン・フォームに住所を記入していただき、また、パスポートを提示していただくときに分かったのですが、その少し前、彼を当館の中に迎え入れたときのやり取りの段階で察しがつきました。
というのも、彼の話す英語がイタリア語っぽい訛りを帯びていたのです。イタリア語っぽいのであって、イタリア語訛りではないのがアルゼンチンらしいのですが、アルゼンチンはスペイン語圏で、しかし彼らのスペイン語はイタリア語のように聞こえるスペイン語なのです。
ちなみに、逆に(?)イタリア人が話す英語は通常、もっとイタリア語訛りが濃いです。
アルゼンチンにイタリア移民が多かったことがアルゼンチンのスペイン語の訛りの背景ですが、彼も祖父母の世代からのイタリア系だそうで、アルゼンチンのパスポートとイタリアのパスポートとの両方を持っているとのことで、提示を求めたときに彼が見せてくれたのはイタリアの方のパスポートでした。
スペイン語で「ビール」は 'cerveza(セルベッサ)' と言うけど、アルゼンチンではイタリア語由来で 'birra(ビラ)' と言う、と教えてくれました。
また、彼自身の訛りだけでなく、インターネット上のウェブサイトでアルゼンチンの人たちがスペイン語を話している動画を再生して私に聞かせて、いかに彼らのスペイン語がイタリア語のように聞こえるかを披露してくれました。
一方で、事あるごとに彼は「日本語のイントネーションはスペイン語やイタリア語のように聞こえる!」と、何度となく感嘆していました。「意味は分からないけど」としつつ、「○○けど~。」とか「○○から~。」など、聞きかじった言葉の語尾を引用して、その部分のメロディーがスペイン語のそれを彷彿させるというのです。
なるほど。
今までそのように考えたことも感じたこともありませんでしたが、言われてみれば似ているかもしれません。そこで私は、日本語とイタリア語やスペイン語との発音における共通点を指摘しました。すなわち、英語やフランス語と違い、そしてイタリア語やスペイン語と同じく、日本語にも母音が五つしかないこと、そして、それが a, e, i, o, u の五つであることを伝え、 さらに、日本では学校で英語を習う前に、ローマ字読みを習うということを伝えました。
すると、彼は痛く感銘を受けた様子で、さらに日本語への関心が深まったようでした。🤗
なんでも、日本に来る前に中国や台湾に行っていて、中国語の習得に興味を持ったそうで、漢字を覚えようと頑張ったとのことでした。が、彼がそれをしたのが台湾でのこと。
あるとき彼は人から「台湾の漢字は中国のそれよりも難しいよ」と聞かされてショックを受けた、とのことでした。😉 確かに、中国の漢字は簡略化されていますが、台湾の漢字は「台湾」を「臺灣」と書くなど、非常に画数が多いですね。
私は「漢字は無数にあってキリがないから、日本語に切り替えたら? 日本語ならひらがなから入れるよ?」とお伝えしました。👌
以前、当館に宿泊された東京在住のアメリカ人男性にオンラインで日本語レッスンをしていましたが、画面越しにホワイトボードに日本語の単語を書いて彼に見せるとき、極力、ひらがなで書いて見せていました。
世界を旅してきた中で、彼の一番好きな国は日本だそうです。そして、二番目、三番目はトルコとエジプトだそうです。
お互いの行ったことのある国の話からモロッコの話題となり、彼は「バベル」という映画の話を始めました。というのも、この映画にはモロッコが舞台となるシーンがあるのですが、モロッコの他にもアメリカ、メキシコ、日本がこの映画の舞台として出てくるのです。
上映当時、私も劇場でこの映画を観ていたので、話しは盛り上がり、さらに、同じ監督による前作、「アモーレス・ぺロス (Amores Perros)」にも引用し、「バベル」は「アモーレス・ぺロス」の国際版だ、という意見で盛り上がったりしました。
また、彼は「バベル」にも出演していた役所広司に言及し、「パーフェクト・デイズ (Perfect Days) 」も観た、と話してくれました。
当館滞在中は、彼が作ったパスタを分けてくれたり、当館の英会話レッスン受講生や他の宿泊ゲストさんに話しかけてくれたりしました。
日本のビザが切れる前に台湾に戻って、数日後にまた日本に戻って一か月以上滞在したいと言っていました。その計画はうまく行ったのでしょうか。
そうそう、全身タットゥーだらけ、旅好きの彼の本国での職業はなんと、弁護士だそうです! 弁護士のスキルを活かして、入国審査をうまいことやってのけたのかも知れません!👏




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