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執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

菊屋

ゲストハウス庵(いおり)大阪に、埼玉県の大学生が宿泊されました!

大阪芸術大学のスクーリングのために来られたこの男性、実際にキャンパスに行ったのは初めてだったそうです。


専攻は音楽のボーカルだそうで、どんなジャンルの歌を歌うのか聞いてみると、普段歌うのは日本と米英のロックが主だそうですが、大学ではクラシックも習っているそうです。

以前はバンドもされていたそうで、グリーン・デイやアークティック・モンキーズ、ビートルズなどの曲をレパートリーにしていたそうです。

また、日本の曲では、「チューリップ、いいですね。」と彼。

若いのに古いのが好きなきっかけを聞いてみると、グリーン・デイを聴くようになったのは「親の影響」だそうです。なるほど、グリーン・デイが親の世代とは、やっぱり若いですね…。🍵

グリーン・デイのアルバムDookieが一世を風靡した90年代中盤、ちょうど私が渡英した時期で、当時イギリスではオアシスとブラーが大人気でした。

その話を彼にすると、彼はオアシスとブラーも好きだそうで、この夏のサマーソニックにリアム・ギャラガーとブラーがそれぞれ別の日に出演するので、二日とも観に行くと言っていました!


ビートルズやチューリップに関しては、親御さんの世代よりもさらに前の時代のものであり、親御さんからの影響ではないとのことで、どういうきっかけだったのかと聞いてみると、「昔の音楽に興味があるんです。」と彼。

昔の音楽以外にも、知らないものを知ろうとする意欲に満ちていて、とりとめのない音楽談義から出てきたバンド名や映画のサントラ盤などを逐一ネット検索されていました。また、「何かオススメはありますか?」と直接的に聞いてくれたりましました。私は、ビートルズ前後の50年代や70年代の音楽や、現在のロックのオススメなバンドを紹介したり、ロック以外で、ブラジルやスペインの音楽をご紹介しました。

すると、翌朝には「あれ、聴きました。よかったです!」と言ってくれました。🤗


また、ある夜、彼が食事から帰って来て、どこに行ったのかと聞いてみると、当館の近くにあるお好み焼き屋さん・菊屋に行ったとのこと。

「ああ!あそこで何を食べました?」と聞くと、

「スペシャルにしました。」と彼。

「ああ、僕もあそこに行くときはいつもスペシャルですよ。」と言うと、

なんと、

「そうらしいですね。」と彼。😲

どうやら菊屋のマスターと彼とで私の話になったようでした…。😆


この菊屋というお好み焼き屋さんのマスターの話がとても面白く、このマスターは面白い話の宝庫です。

店内の壁には来店した有名人のサイン色紙がたくさん飾ってあり、中には相撲の大鵬やボクシングの赤井英和などのものが。

元々、大阪市内西成出身のマスター、浪速のロッキー赤井英和とは個人的な知り合いだそうで、「頭の手術した直後は確かにヘンなこと言ってはりましたわ。」と回想されます。🥊


大鵬が来店していた頃は、初めての来店の前に大鵬の側近が電話してきて、お店の酒の種類を聞いてきたそうです。

「○○とか、いわゆる普通のものしか置いてませんが、言ってもらえれば置いときますよ。」と返すと、側近は

「いや、無理だと思うから、こっちで用意して持ってきてもいいか?」と言ったそうです。

妙なことを言うな、と思いながらも承諾したそうですが、いざ後日、大鵬が側近を引き連れて来てみると、持参した酒は一本150万円もするものだったそうです!!


また、大鵬にサインを求めると、まずその場で大鵬の側近の一人が墨をすり始めたそうです。そして、墨汁が整ったところで、筆でサインを披露し、「マジックでサインを書くなんて、野球選手ぐらいのもんだよ。」と言い放ったとか。😲


菊屋からもゲストハウス庵からもほど近い藤井寺市立市民総合会館、通称パープルホールは、今は地域に根付いた催し物会場ですが、以前は大物ミュージシャンたちがコンサートをした場所だったそうで、矢沢永吉も来ていたそうです!

という話を菊屋のマスターから聞いたのですが、しかし、菊屋に矢沢永吉のサインはありません。矢沢永吉自身は菊屋に来たことはないらしく、しかし、矢沢永吉のコンサートのスタッフさんたちが菊屋によく来ていたそうです。


当の菊屋のマスターは若い頃からレゲエ、ソウル、ファンクが好きだったそうで、昔、レゲエのライブに誘ったガールフレンドが、そのライブに行くためだけにマスターに手製のラスタな帽子だったか服だったかを作ってくれたそうで、それに惚れてその人と結婚したそうです。🥰

結婚後に奥様に「あれは嬉しかったで。」と言うと、奥様は

「実はな、あのレゲエっちゅう音楽のどこがええんか、さっぱり分からへんかった。」と言ったそうで、そんなオチまで付けてくれました。🤗

どこがいいのか分からない音楽のライブのために服を作ってくれた、素敵な奥様ですね~🤗



菊屋のマスターの話で盛り上がってしまいましたが、大阪芸術大学の学生の彼の話に戻しましょう。

いろいろと会話は盛り上がるし、いろいろと質問してくれる彼でしたが、必要以上は語らないクールな若者でした。が、そんな彼も、「声量だけは誰にも負けない自信があります。」と、とある会話の流れで語ってくれました。

特に話し声が大きいわけではないのですが、声量には自信があるそうです。

彼がチェックアウトする日の朝、何かSNSに彼の歌を投稿していないのかと尋ねたところ、彼は自身のスマートフォンを入念にチェックして、ひとつの動画を見せてくれました。

そこでは、ギターを弾きながら歌う彼が少し遠くから撮影されていて、曲は中島みゆきの「糸」でした。

とても情緒豊かな歌声で、さすが、とても歌が上手かったです。


また今度もっと聴かせてください!!👍




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