ある時、ゲストハウス庵(いおり)大阪 に女性お一人様の宿泊予約が入りました。
ゲストハウス庵の移転まもなくのことで、予約サイトのアップデートが追いついていなかった頃でした。羽曳野市恵我之荘のゲストハウスと思って予約されたはずです。そこで、事前に連絡して、移転先である藤井寺市北岡の住所をお伝えしました。
当日、チェックインの予定時間に少し遅れるとのご連絡をお電話でいただきましたが、丁寧な言葉遣いの中にどこか緊張というか、よそよそしいというか、硬い印象を受けました。
いざご到着されてチェックイン・シートのご記入などをされている間に、少しお話しさせていただきましたが、なんと、お住まいは藤井寺市内とのことです。また、ゲストハウス庵のブログ記事やウェブサイトを以前からご覧いただいていたようで、最近来られたゲストさんの話や、当館で英会話レッスンも行っていること、甚平の貸出も行っていることもご存知でした。
そうしたことをお話ししてくださる間も、どこか気負った感じがあり、ウェルカムドリンクで選ばれたワインを飲んでもほぐれなかったのか、などと思っていました。
大阪府で最も小さい市である藤井寺市、8.89㎢しかない藤井寺市にお住まいで、同市内にある当館に二泊の予約で投宿されたのはどういったご縁でしたか、とやんわりと聞いてみると、「家出です。」とのお答えが…。そして、当館二階の客室でずっと仕事をする予定とのことです。それ以上は聞きませんでしたが、二日目の夕方に当館の英会話の無料体験レッスンを受講してみたい、とも言ってくださいました。
さらに、その夜は当館の甚平をお召しになりました。☺
次の日、予定通りに無料体験レッスンを受講され、英語で少しお話しをされました。
以前、2週間ほどアメリカ各地を旅したことがあったそうで、そのことについて英語で語っていただきました!
ところが、もう一泊されるはずだったのを急遽変更されて、その日の夕方、英会話レッスンの後にチェックアウトされました。
というのも、その時に話してくださったのですが、「家出」というのは、中学生の息子さんとのいざこざが原因だったそうで、息子さんに考えさせるためにお母様が家を出たそうです…。
それが、折り合いをつける方向で話が進んだそうで、一泊のみでお家に帰ることにしたわけでした。☺
チェックアウトの際に、「何かあったらまた来ます」と言ってくださいました。
また来てくださるのは嬉しいですが、その理由が嬉しいものかどうかが懸念されますね…。😅 今度は逆に息子さんをゲストハウス庵に家出させてみてもいいかもしれませんね!
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