去る4月26日、藤井寺市の通信制高校Aコーンさんの依頼を受けて、ゲストハウス庵(いおり)大阪 のオーナーとして講演をさせていただきました!
その前の週には奈良県王寺のラジオ番組に出演させていただきましたが、その時はゲストハウス庵オーナーとして、これまでの経歴、主に海外での経験やゲストハウスをオープンさせるに至った経緯、英語を話す、そして英語を教えるに至った経緯、そしてゲストハウス庵のユニークな宿泊ゲストさんたちのお話やゲストハウス庵での英会話レッスン受講生のお話、また、震災ボランティアなどに参加したときの話などを、ラジオDJの方がひとつひとつ質問してくださり、それに私がお答えするという流れでした。
このたびの講演は、講演会を聴きに来る人たちは通信制高校の生徒さんたちであるとのことで、高校生がより興味を持って聴いてくれるような内容にしようと考えました。
こんな話をしよう、あんな話をしよう、と考えて考えて、結局、当日の朝まで練り直しをしていました。また、ラジオと違い、対面での講演ですので、パソコンでパワーポイントを使って、地図や写真、文章をビジュアルで見てもらえるように用意しました。
この学校の方から、「講演中に質問を投げかけても答えてくれる子はいない」「声に出して発言したり意見を言ったりすることはないけど、あとで感想文を書かせたら意外と書いてくれる」と聞いていたので、1時間弱の与えられた時間の全て、自分が喋り続けるやり方で行こうと決めました。
それでも講演のところどころで、「イギリスがどこにあるか分かりますか??」「ネパールではどうやってお尻を拭くでしょうか??」などと質問を投げかけつつ、しかしほんの2秒後には私自身が答えを語りだす、という話し方にしました。いわば、相手の注意を払わせるためだけに質問を投げかけることをした、というものでした。
前回のラジオ番組で話した内容は、このたびの講演の前半にまとめて、後半は私から高校生のみなさんへのメッセージとして、私からのオススメの本、私の好きな言葉、そして、私自身が中学高校の頃に思い悩んでいたことやくすぶっていたことへの今の私から見た見解をお伝えしました。
1時間弱の間、20人の高校生たちを見渡しながら講演し、目が合う子もいれば下を向いている子もいるし、どこかそっぽを向いている子もいました。はたして、講演の間じゅう、声や表情での反応はほぼ見られず、講演を終えた時も、特に反応がありませんでした。
まあ、学校の授業を思い出してみるとこんな感じだったかも知れません。
しかし、講演終了と同時に高校生たちは、事前に配られていた紙に感想を書き始めました。
後日、それらの感想文を読ませてもらいました。
するとそこには、講演の最中には汲み取れなかった彼らの気持ちが綴られていました。
「面白かった。」
「海外に行ってみたいと思った。」
「ボランティア活動をしてみたいと思った。」
「英語を頑張ろうと思った。」
「始まる前は1時間は長いと思ったけど、あっという間だった。」
「また聴きたい。」
などと、嬉しい感想が書かれていました。
また、オススメした本や好きな言葉にも言及してくれていた感想文もあり、岡本太郎の「自分の中に毒を持て」という本の「迷ったら、危険な道に賭けるんだ」という言葉に感銘を受けたという子や、ボブ・マーリーの 'Running Away' という曲の中の一節、「みんな自分の背負った荷物が一番重いと思っている(Every man thinketh his burden is the heaviest)」に感銘を受けたという子、また、最後に私自身からのメッセージとして贈った、「人生の価値はどれだけ『ありがとう』を言われたか、そしてどれだけ『ありがとう』を言ったか」という言葉を最も印象に残ったとしてくれた子もいました。
さらに、いくつかオススメした本の中の一冊で、デール・カーネギーの「人を動かす(How to Win Friends and Influence People)」の要点のひとつとして、相手の名前をしっかり呼ぶことの大切さにも言及したのですが、早速これを実践してくれたのでしょうか、感想文の中に、私の名前を書いてくれている子が何人かいました…。見ず知らずの、ゲストハウス・オーナーの名前を、です…。これはとても嬉しかったです。
そのほかにも、「カンガルーとワラビーの違いを知れた」「ネパールのトイレ事情に驚いた」など、純粋に海外に興味を持ってくれたことが伺える具体的なコメントも読んでいてしっかり聞いてくれていたことが伝わり、良かったです。
また呼ばれたらぜひ第二回講演会を披露させていただきたいですが、次回があればその時はこの子たちにしゃべらせる講演にしたいです!👍
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