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執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

猫と新紙幣

ある日、ゲストハウス庵(いおり)大阪 に電話があり、

「今、ネット予約をしたのですが、いくつか質問があります。」と男性の声が。

ペットを連れてくるので係る料金や、チェックイン可能時間、さらには近隣のお店やコインランドリーの有無についても聞かれました。

さらに、「星野リゾートって、わかりますか?」と聞かれ、「いま、星野リゾートにいるんですけど、そこからタクシーで行こうと思います。」と続けます。

「星野リゾートというのは、天王寺のですか?」と私が聞き返すと、

「はい。」と彼。

「タクシーで7,000円ぐらいだと思うんですが、正確な行き先をどう伝えればいいかと思いまして。」とのことなので、イオン藤井寺のすぐそばとお伝えしました。


星野リゾートというと、全国に展開している高級ホテルで、数年前に大阪市天王寺の近くに新しくOMO7大阪ホテルをオープンさせた総合リゾート。

この男性はそこに宿泊していて、ゲストハウス庵に移動してくるというのでしょうか!?

リゾートホテルからゲストハウスへ!?

当館は素泊まり相部屋の安宿ですぞ!?


とはいえ、ペット同伴なので相部屋ではなく個室としてご案内。

いざお迎えしてみると、電話で受けた印象よりも温和な感じの男性で、大分県中津市からニャンちゃんとお越しでした。

「中津というと、から揚げですか?😆」と私が振ると、

「から揚げもそうですが、九州の方でも今、新紙幣が出回ってきて、福沢諭吉が…。」と彼。

なるほど…。

「あ、福沢諭吉は中津の出身でしたね!?」と私。

そう、新紙幣が出てきたので、長いこと一万円札の顔だった福沢諭吉が影を潜めつつあるのを嘆いている様子でした。☕

「福沢諭吉がいた適塾は大阪市内にありますね!」と私が付け足しました。


宿泊費のお支払いにこの方が出されたお札の中に、新紙幣の千円が含まれていました。

「新紙幣でいいですか?」と彼。

「たまに、『新紙幣、受け付けていません』っていう店や自販機があるんですよ。」と話してくださいます。

このたびの新紙幣は7月3日に発行されたようですが、普段、ゲストハウス庵や英会話レッスンのお支払いも、自分の個人的な買い物も、ほとんど現金を使わない生活ルーティーンなので、私が初めて新紙幣を手にしたのは9月1日になってからのことでした。

初めて手にしたのは新・一万円札でしたが、今回のこのゲストさんが出された千円札が私が初めて見た新・千円札でした。💸

表面には北里柴三郎、裏面には葛飾北斎の富嶽三十六景の神奈川沖浪裏が!!✨

「これ(新・千円札)はカッコいいですよね~。」とゲストさんもおっしゃいました。😎


大阪へはお仕事でお越しとのことで、コンピューター関連のお仕事とのこと。

「コンピューターのお仕事でも異動があるんですね。」と私が言うと、

ホテルのシステムや無人自動車などのコンピューターに携わっておられるそうで、それぞれの企業やホテルに出向いて指導をされる立場だそうです。

なので、当館に来られる前に星野リゾートにおられたのも、宿泊されていたのではなくお仕事先だったそうです。


チェックアウトの朝、この方が寝室と一階とを何回か往復されていた間、この方が寝室を出るたびに、ニャンちゃんの鳴き声が聞こえました。🥺

チェックアウトされる玄関口で話してくださったのですが、そのニャンちゃんは、ゴミ置き場に捨てられていたのだそうです…。この方自身がそれまで飼っていた飼い猫を失くした一か月後だったそうで、これも何かの縁かと思い、引き取ったのだと話してくださいました。🥺


当館を出て、またタクシーに乗って去って行かれました。


写真はイメージです

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