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執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

かなえる

昨日は3・11でしたね…。


東日本大震災の被災地で祈りを捧げる人たちをテレビで観て、ロシアのウクライナ侵攻をインターネットで観て、胸が痛む一日でした。


そんな中、ゲストハウス庵(いおり)大阪 は英会話レッスンと家族連れの宿泊とで一日忙しくしていたので、3・11の日にブログ記事を書こうと思いつつ今日になってしまいましたが、ちょうど今日、以前ゲストハウス庵に宿泊された、宮城県気仙沼市出身で大阪府太子町在住の男性が庵に来てくださいました!


「おはようございます。酒粕食べますか?」

と、いきなりメールをくださったこの方、藤井寺に立ち寄るのでよかったら酒粕を持って行きます、とのこと。

ちょうど家族連れのチェックアウトと英会話レッスンの間の時間だったので庵ラウンジにご案内してコーヒーもお出ししました。


この方は以前、一泊だけされたのですが、その夜はその方の差し入れのビールを片手に東北や大阪の話で会話が盛り上がりました。その後、チラホラとメールをくださっていたのですが、最近ではお仕事の日勤と夜勤のシフトの合い間に仮眠を取りに来られるようになりました。


ただ、シフトとシフトの間の仮眠であり、私もその時間帯は英会話レッスンをしている時間であることが多く、ほとんど挨拶できるかどうかぐらいしかやり取りがありませんでした。


なので、今日、急にお越しになったのは久しぶりにコーヒーを飲みながらゆっくりとお話しできて良かったです。


そもそも私は酒粕の食べ方も分かりませんが、その方が持ってきてくださるという酒粕がどんな日本酒の酒粕なのかが関心の的でした。


さっそくコーヒーをお出しし、その方もすぐに酒粕を出してテーブルに置かれたのですが、透明なビニール袋に入っていて銘柄が分かりません。

「どこのお酒の酒粕ですか?」と聞くと、なんと、

「分かりません。」との答えが…。

「昨日行った行きつけの日本酒バーで貰いました。いろいろ飲んだのでこれがどれか分かりません。🍶」とのことでした…。😅


聞いてみると、以前、宿泊されたときにも話してくださった、気仙沼の地酒が飲める日本酒バーに行かれたそうです。大阪在住の気仙沼出身の方が3・11を思って過ごすのにはとても相応しい場所だったのでしょう。

その話をしてくださりながら、この方はカバンからビニール包装された青いキャンドルと、それを説明した青いカードを取り出し、テーブルに置いて私に見せてくださりました。

その人の知人の方が毎年、全国の有志にキャンドルを配布して、3・11にそれに灯をともすということをされているそうで、11年目の今年からはキャンドルの色が青になったそうです。昨日この方は日本酒バーでキャンドルに灯をつけたそうです…。


それから、昨日のスポーツ新聞を取り出して、テーブルに広げ、私に見せてくれました。

そこには、日本酒の瓶を手に持った別の男性が写っていて、瓶には「鼎心」と書かれたラベルが。私はそれを見てすぐに思い出しました。以前この方が庵に宿泊された時に話してくださった、大阪市内のバーでたまたま遭遇したのがこの「鼎心(かなえ)」という日本酒で、このお酒を作っている人はこの方の気仙沼のお知り合いだったという驚きの逸話を。

その酒造の方が昨日の新聞にでかでかと掲載されているというのです!!


しかも、2011年の新酒がこの酒造に届いたのが、3月11日の朝だったそうで、地下冷蔵庫に保管した500本が津波にのまれたそうです…。

売り物にならなくなったそうですが、それでも「売ってくれ」という声が多かったそうです…。詳しくは以下の写真を拡大してこの紙面を読んでみてください。 大阪市内心斎橋にある、その日本酒バーに行って、鼎心をぜひ飲んでみたくなりました!!🍶 飲んで気仙沼をサポートしたい!!🍶🍶




日本酒BAR四季: https://www.instagram.com/shiki_higemegane/

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