ある雨の日の夕方、予約サイトを通して、直前当日宿泊予約が入りました。普段は予約サイトを通してメールでご挨拶などするのですが、このときはお電話をしました。というのも、予約サイトによって、予約が入ったことを通知する自動メールの文面の内容に差があり、このときの予約サイトではゲストさんの到着予定時間がわからなかったのです。
電話で到着予定時間を伺うと、おそらく30分後ぐらいに着く、とのこと。とっさに客室のセッティング等、ゲストさんをお迎えする準備をしました。
しばらくすると、その彼から電話があり、予定より少し遅くなり、夜9時前になるとのこと。
実際にゲストハウス庵(いおり)大阪 に彼が到着したのは、9時を少し過ぎた辺りでした。ドアを開けてみると、レインコートを着た ずぶ濡れの若者が立っていました。
「自転車で来たんですか?」と尋ねると、
「バイクです。」と彼。
なるほど、この雨の中、バイクで移動してずぶ濡れになったわけです。
しかし、彼をラウンジへ通してチェックイン・シートに記入してもらいながらもう少し聞いてみると、京都から兵庫の実家に原付バイクで帰る途中、雨で滑ってバイクが壊れたというのです!バイク屋さんに診てもらったところ、エンジンが壊れているからすぐには直せないと言われたとのことで、近場で宿をがしたところゲストハウス庵を見つけ、ここまで3キロの道のりをバイクを押して歩いたそうです…。
不思議なのは、京都から兵庫へ行くのに、なぜ大阪の南部であるこの辺りを走っていたのかということでした。どの辺りで滑ったのかを聞いても、本人も「この近くでした」という返答のみでした。
いずれにしても、とんだ災難に遭った人の休息の場になったのは良かったです。
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