ここ数カ月、有名ミュージシャンの訃報が続き、いたたまれない気持ちになりますが、そんな中、コロナ禍で久しく聞いていなかった海外ミュージシャンの来日公演のニュースも入ってくるようになりました。
中でも特に私が観たいと思ったのはエリック・クラプトンとボブ・ディランでしたが、
エリック・クラプトンの東京公演はどれも日程が私のスケジュールと合わず断念。
一方のボブ・ディランは、大阪、東京、名古屋のそれぞれで数回の公演があるとのことで、残念ながら大阪公演は日程が合いませんでしたが、東京公演のうちのひとつが日曜日とのことで、去る4月16日の東京公演に行ってきました!!
ところで、それから遡ること数週間前の3月下旬に、島に住む私の祖母が他界しました。
96歳の大往生でしたが、コロナ禍で家族との面会もできない中、今年の正月にオンライン面会を私の父がしたところ、声をかけても反応が無かったそうです。
私が最後に祖母と話したのは確か二年ほど前に電話で話したときですが、その時に祖母は、今までと変わらない明るい口調でではありましたが、「もう、あっちに行きたいわ。」と言ったのでした…。
もうこれ以上生きようとする糧が無かったのでしょうか。
あのときすでに祖母は生きるということをやめていたのだと思いました…。
さて、その訃報を私は朝8時に親戚からの電話で知ったのですが、その日も次の日も英会話レッスンと宿泊予約があり、さらにその当日はゲストハウス庵のものではない、地域の別のコミュニティ主催の幼児のリトミック教室にヘルプで参加する予定もありました。
宿泊予約をゲストハウス側がキャンセルするわけにもいかず、島が遠いこともあり、私は予定通りに午前中にリトミック教室の参加と、その後の英会話レッスン、そして夜は宿泊ゲストさんを迎え入れました。
リトミック教室は、1歳児や2歳児の幼児が対象です。
私が普段、英語のレッスンを担当している最年少は3歳ですので、普段わたしが接することのない幼児に接する機会です。
このときはまるで、このかわいい幼児たちに、死の対極としての生を感じずにはいられませんでした。
その後、午後はゲストハウス庵での英会話レッスンがありましたが、この日の最初のレッスンは藤井寺市在住の70代女性です。レッスンの最初に挨拶として
'How are you?' と聞くと、
'Busy!' との返答が、笑顔と共に返ってきます。
それを聞いて、私は内心とても感激しました。
それが聞けてよかった、とさえ思いました。
今日、このレッスンをしてよかった、と、レッスンを始めたばかりでありながら思いました。
すでに定年退職されたこの女性は、いつもカーブスに行ったり京都に行ったり、お友達に会ったり健康体操に参加したりと、何かと忙しくされているのです。
この頃からマスクを外して英会話レッスンを受講されるようになっていたので、それまでよりも笑顔もよく見れて本当に良かったです。
有名ミュージシャンの訃報が続く中、祖母の訃報も重なり、ボブ・ディランのコンサートは今回が最後のチャンスかも知れない、と、コンサート・チケットが高額であることも遠方の東京公演であるということもまったく躊躇せずに観に行くことに決めました。
いざ行って、ナマのボブ・ディランを目の当たりにしてみると、とても81歳とは思えないパフォーマンスで、30年前よりも声も出ていました。
そして、コンサートの後、「これは最後のチャンスではないな。」と思ったのでした。まだまだディランはバリバリ現役なんだ、と。ライブでグレイトフル・デッドの曲のカバーを試みて、うまく行かなくて演奏がぐちゃぐちゃになったところで自分の曲に移る、ということを81歳のレジェンドがやっているのです!!🤣 これは、私も演奏がぐちゃぐちゃになる口実ができたというものです。違うか。
そのコンサートのほんの数日後、ゲストハウス庵(いおり)大阪 に、群馬県の男性が宿泊されました!
この方は、二年前にも移転前のゲストハウス庵に宿泊され、百舌鳥古市古墳群を歩いて見て回られた方で、そのとき89歳でした。
そのときのご滞在の最後、チェックアウト時に私が「また来てください!」と言ったのですが、
「また来れるかな~。」との返答でした。
が、その後も手書きのお手紙やお葉書を何回か下さり、北海道の礼文島に旅行に行かれていたり、地元のマラソンに出場されていたりと、相変わらずとても活動的なご様子でした。
現在91歳、そんな元気なお方が、吉野や橿原神宮や飛鳥の辺りの古墳群を見るためにゲストハウス庵に帰ってこられたのでした!!
今回のご滞在中も、毎日一日中どこかを散策されて、ゲストハウス庵に戻ってこられるなり「今日は3000歩、歩いた~。」と仰います!
ボブ・ディラン、また日本に来てください!🎸
ゲストさん、またゲストハウス庵に来てください!!👐
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