ゲストハウス庵(いおり)大阪 の英会話レッスンを受講している小学二年生の女の子が、このたび英検®2級に合格しました!!
大阪府堺市にお住まいのMaoちゃん、2020年9月にお母様がインターネットで当館の英会話教室を見つけて体験レッスンに来られたのがはじまりでした。
通い始められた当時は小学一年生で、それまでの三年間を、大阪府羽曳野市にあるインターナショナル・プレスクールGroovyに通い、そこで英語を身につけたそうです!Groovy卒園までに英検®準2級を取得し、その後、英検®2級にチャレンジしたけど壁を感じて当館の門を叩いたとのことでした。
英語漬けのインターナショナル・プレスクールでの三年間を通して、英語での基礎的な会話ができているMaoちゃん。それまでの英検®準2級や2級への取り組みもあり、ある程度の難易度の単語も知っていました。
ただ、2級ならではの環境問題などといった社会問題を扱った文章読解問題やライティング問題で要求される語彙は、日本語でも難しいものであり、知らない英単語を日本語で調べても、その日本語の単語が難しいということになります。
そこで、毎回のレッスンでは、私の手作りの単語プリントを使って、英単語とその意味を表す英文とをマッチさせるということを始めました。また、学習者用の英英辞典を購入していただき、自分でも単語の意味を調べる癖をつけるように促しました。難しい英単語の意味を英語で調べることによって、難しい日本語に悩まされることがなく、また、英語脳をさらに築き上げていくことができます。
小学生低学年とはいえ、英語の文構造を把握するためには品詞の理解が必要です。
普段、できるだけ専門用語を使わないでレッスンをしていますが、「名詞」「動詞」「形容詞」などの基本的な用語は理解してもらいました。そして、単語プリントをやり続けていくうちに、単語の意味を表す英文の出だしが 'a ~' や 'the ~' であれば名詞の単語の説明であることや、出だしが 'to ~' と、toと動詞で始まっていればそれが表す単語も動詞であることなどが理解できるようになってきました。
Maoちゃんの得意とするスキルのひとつとして、速読力がありましたが、英検®の文章読解問題においては、それがあだとなることもあり、選択肢をサラッと読んだだけで本文と同じ単語や表現を見つけて選んだ選択肢が実は引っ掛けだった、ということも多々ありました。
レッスンで文章読解問題の場数をこなして、
「本文と同じ表現があるということは?」と私が投げかけると、
「引っ掛け!」と答えられるようにもなりました(笑)。
ちなみに、この子のレッスンは全て英語で行っており、上記のやり取りも英語でのものです。
そんなこんなで少しずつ語彙力や読解力をつけていき、英検®が開催されるごとに受験していましたが、毎回少しずつ総点は上がっているものの、合格には満たない点数でした。
文章読解問題もそうでしたが、ライティング問題のトピックとして問われる社会問題に対して述べなければいけない意見や理由が思いつかず、投げ出しそうになることもありました。
そんなときは、単語カードや英語の動画など、全く別のエクササイズをやったり、文章を日本語で書いてみてもらったり、与えられたトピックに似た内容で、より身近な例に置き換えて考えてみてもらったりしました。
さらに、ライティング問題のトピックとして、「デジタル化が進み、将来、紙の本は無くなると思うか」などの問いに対してMaoちゃんは「もし○○になったら~~だから」という文で意見と理由を構築する傾向にあり、しかも、多くの英語学習者がそうであるように、'if' を使って「もし」を表す文の使い方が正確ではありませんでした。条件文の if と仮定法の if の使い分けが曖昧だったので、これもできるだけ専門用語を使わないように心がけながら違いを説明して、使い分けができるようにしました。
語彙問題や文章読解問題よりもライティング問題に特に苦戦していたので、このたび2022年1月の英検®受験の時は、レッスンの無い日もお家でライティングの文章をMaoちゃんが書いて、それを撮った写真をお母様から送っていただき、私が添削して送り返して、というのを受験直前の数日間繰り返して行いました。
そして一次筆記試験!
受験の数日後に発表される各問題の正解を見て確認できるのはライティング問題以外の全部で、その結果だけからは合否は分からない感触でした。まさしくライティング問題の点数次第という状態でした。
そしていよいよ合格発表…。
リーディング、ライティング、リスニングそれぞれの点数と合計の点数、そして合格不合格の通知が届いたとのことで、お母様から送られてきました。
結果は合格!
しかも、ライティングの点数が飛躍的に伸びたことで総合得点が上がり、合格点に到達しました!!
それからは二次面接試験に向けて取り組みました。
他の習い事などもあり普段は週1回受講されているレッスンを週2回に増やして、みっちりと面接の練習を行いました。
面接でも意見と理由を求められる質問がありますし、2級のそういった質問の多くは社会問題をテーマとしているので、やはりこの子にはかなりのチャレンジかと思われましたが、いざレッスンで面接練習をしてみると、しっかりとした意見と理由を述べることができていて感心しました!
英検®面接用のテキストを使い、まずは問題と質問に慣れるために、実際の面接では面接官が言う問題文もMaoちゃんに読み上げてもらい、Maoちゃん自身の意見を言ってもらった後で解答例も一緒に検証しました。そういったやり方でいくつかの問題を練習した後、私が面接官の役をやり、実際の面接のようにMaoちゃんは問題文を見ずに聴いて答えるというふうに段階を踏んだのでした。
そして、いざ、本番!
本番後のレッスンでは、「(レッスンで扱ったトピックよりも)本番で出たトピックの方がカンタンだった」との頼もしい感想が。これは期待できそうだ、と思っていたところ、はたして、一発合格となりました~!!!🎊
合格が分かった直後の当館でのレッスンの時に、お母様が24缶入りのビールをくださいました~!!😆🍻
ありがとうございました!🍻
小学二年生にとって環境問題などを扱う英検®2級は難しいものですが、それに向けて取り組むことによって、語彙力が増え、文章読解力がついていくのだと思います。
そして、2級を取得できるだけの語彙力や文章読解力を身につけることによって、社会問題などについても考える力がついていくのだと思います。
そんな秀才Maoちゃんですが、ゲストハウス庵の英会話レッスンで一番お気に入りのアクティビティは、Where’s my pen? というものです。これは実際に、隠されたペンを探すにあたり、「ペンはどこ?」「~の下だよ」「~の中だよ」などといった会話をリアルに英語で行うものです!いつも、単語プリントが早く終わったときだけやっているアクティビティです。
Let's do 'Where's my pen' again, Mao!!👍
Groovy インターナショナル・プレスクール
http://www.groovy-pre.com/
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