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執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

ドイツ人ファミリーの終わりなき旅


3人家族で、息子さんはつい先日1歳になったばかり!!


ドイツから陸路で日本まで来たというこのファミリー、日本に来ようと思ったきっかけは、彼らの友達のドイツ人のアスリートが、去る東京オリンピック2020に選手として出場することになったので、それを観に行こうということだったそうです!


2020年にカップルで旅立ちし、しかし新型コロナウィルス感染症のパンデミックになり、オリンピックは延期になり、さらには無観客での開催になり、旅の途中で結婚した彼らはパキスタンやスリランカでロックダウンで移動できなくなり、タンザニア沖のザンジバルで奥様が妊娠し、出産のためドイツに戻り、と、いろいろあったようです。



彼らがウズベキスタンの首都タシケントでヒッチハイクをしていて出会った男性の話です。

街なかの路上で地元の男性と目が合い、その男性が彼らドイツ人カップルをクルマに乗せてくれました。

近くの安宿まで案内してくれるということでしたが、クルマで移動する道中、Google翻訳を使いながらその男性が男性のお父さんについて語りだしました。

どうやら、お父さんが亡くなったばかりだったようです。


それから、男性は彼らを地元の飲み屋へ連れていき、男性の友人と彼らドイツ人カップルとでウォッカをボトル数本分飲み干したそうです!

ウォッカでへべれけになりながら、ドイツ人の彼はウズベキスタン人の彼に

「道端で拾ってくれただけなのに、なんでこんなにまでしてくれるんだい!?」

と聞きました。

すると、そのウズベキスタン人の返答は、

「ウズベキスタンでは、他人を自分の父より良くもてなしなさいという言葉があるんだ。」というものでした。

それを聞いたドイツ人の彼は、酒が回っていたこともあり、男泣きに泣いたそうです…。



諸外国の入国に必要なビザについて、彼らも私も今までの経験談を分かち合いましたが、

パキスタンではexit permit, つまり出国許可証が必要だそうです!

そもそもビザは、外国において滞在できる期間を定めているもので、ビザの期限が切れる前にその国を出なければならないものですから、出国許可など要らないはずですが、パキスタンでは要るそうです…。それも、有料らしいです。な、る、ほ、ど…。☕



幾度となく足止めを食らいながら、それでも東へ東へと旅を続けていたそうです。

そして、数か月前に日本の入国規制が緩和されたタイミングで、東京入りしたとのこと。

ただ、その時期の東京は、特に赤ちゃんにとってとても寒かったそうで、すぐに飛行機で南下して沖縄へ。それからは鹿児島から徐々に九州を北上して、中国地方、近畿地方と来て当館へたどり着いたのでした。


旦那様は元々写真家で、ドイツで写真スタジオを経営していて、この旅でもとっても素敵な写真を撮ってインスタグラムなどに掲載しています。

奥様はとってもスリムな方で、それもそのはず、ヨガなどのパーソナルトレーナーをされているとのこと。当館滞在中もオンラインでレッスンをされていました。

また、このお二人は当館滞在中も毎日ランニングをされていました。

私も、奥様に、どうやってスリムな体を維持しているのかとか、ランニングとウォーキングはどちらがいいのかなど、アドバイスをもらいました!これで私も痩せられるかな??🤗


また、日本人と欧米人の違いや、ヨーロッパの人とアメリカの人の違いなどについて語り合いました。

まず、欧米人に比べて日本人はオープンではないとか、シャイであるという印象だとのことなので、欧米といってもヨーロッパとアメリカとはだいぶん人の気質が違うということを指摘。たとえば、アメリカ人は 'How are you?' と聞けば 'I'm great!!' と返ってくるかもしれませんが、イギリス人は 'I'm great!!' などとやけに大きく元気なことは言いません。彼らはせいぜい 'Not bad.' というのが関の山です。☕

私がそれを言うと、彼らも大いに納得して、「ドイツ人もそうだ。」と教えてくれました。

同じヨーロッパでも、スペイン人やイタリア人の方が陽気でフレンドリーな気質があるというのも言えるかもしれません。


そういった違いは日本の中の日本人同士でもあるということを、大阪と京都の人の気質の違いを引き合いに出してお話ししました。

大阪人はよりオープンで、言葉の通りであるのに対し、京都の人は言葉に裏があると。あくまで定説ですが。

京都で誰かのお宅にお邪魔していて「お茶もう一杯どうですか?」と言われたら、それは実は「いつまでおるん?はよ帰って。」という意味だという話をしました。

彼らはそれを聞いて大いに楽しんでくれましたが、次の日の夜、ゲストハウス庵のラウンジで一緒にワインを飲んで談話していて、「もう一杯飲む?」と聞いたところ、「それは、例の京都のヤツか!?😉」と返してくれました!😆


当館滞在中は、ゲストハウス庵で英会話レッスンを受講している子供たちに話しかけてくれたりもしました。🤗


彼らの1歳の男の子がと~っても可愛かったです!!🥰

真っ青な綺麗な瞳で、満面の笑顔で、何にでも興味を示してゲストハウス庵のラウンジを歩き回っていました!


彼らの旅は終わりがあるのでしょうか。

この男の子のための幼稚園をインターネットで検索していたので、幼稚園に入る年頃には旅を終えてドイツに落ち着くのでしょうか。

ドイツに来ることがあったらまた会おう、と言ってくれました!

はい、ぜひ!🍻


Bastian Maria Photographyのインスタグラムはこちら:





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