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執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

スウェーデンより古い常夜灯

ゲストハウス庵(いおり)大阪 にスウェーデン出身の男性が宿泊されました!

久しぶりに、見上げるような高身長の方で、2メートル近くありました。

綺麗なブロンドの髪をしていて、しかも長く伸ばしていました。

チェックイン時に浴室内の写真をパソコン画面でお見せして備品の説明をすると、彼から質問が。「今までずっと疑問だったんだけど、リンスとコンディショナーって何が違うんだい?」と。「でも、君、髪長いじゃん!」とツッコミを入れました。


三重県津の大学に留学している彼は、日本に来て1年弱とのことで、あと一か月でスウェーデンに帰国するそうです。コロナ禍の現在、スウェーデンへのフライトがあることに少し驚きましたが、帰れるのは良かったですね。

日本に来る前から日本と中国の両方に興味があったそうで、スウェーデンの大学で日本語を専攻しているそうです。日本と中国に興味があるのは、どちらにも長い歴史があるからだとのこと。スウェーデンの歴史について聞くと、スウェーデンの傾向として、過去の歴史を大事にするよりも、新しい物事への興味関心の方が強い、というのが彼の答えでした。

かつてイギリスとオーストラリアに住んでいた私には実に共感できる見解で、オーストラリアは綺麗なビーチやユニークな動物や植物は魅力的でしたが、一方でオーストラリアの国としての歴史は約200年ぐらいで、イギリスや日本のそれと比べるととても短いです。あるとき、オーストラリアのケアンズで「歴史的な」教会というのを訪れたときに、その案内板に「この教会はとても古く、150年前のものである」というのを読んで軽く落胆したのを覚えています。なるほど、約200年のオーストラリアの歴史の中では150年の教会は古い方でしょう。しかし、日本やイギリスや中国ならゼロがもうひとつ付きそうなものです。

このスウェーデンの彼も、伊勢神宮まで歩いたことがあるらしく、その時に見た常夜灯に刻まれた年数を見て、その常夜灯がスウェーデンより古いことに感銘を受けたそうです!

また、武田信玄や上杉謙信のことについて詳しく、本当に日本の歴史が好きなのがうかがえました。


さて、この男性、帰国を目前にして、西国三十三所巡りをしているとのことです。しかも、御朱印を押してもらうのを御朱印帳ではなく、専用の掛け軸にしているとのことで、掛け軸をみせてくれました!その掛け軸には三十三カ所のお寺だけでなく、「番外」と銘打った場所などがあり、それらも制覇すると合計37カ所になるらしいです。帰国までの日が限られているけど、掛け軸の空欄は全部 御朱印で埋めたい!一日3~4カ所を巡るペースで、8月の酷暑の中、彼は移動し続けたのでした。

9月に帰国とのことでしたが、無事に西国三十三所と番外をすべて回れたでしょうか。

日本には必ずまた来ると言っていました。また、歴史的に重要な所が多いという点で関西エリアがとても好きだと言っていました。

また日本に来たらまた会おう、とお互いに言って握手をして彼を見送りました。

彼の御朱印掛け軸です。

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