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  • 執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

エフェスと金麦🍻

ある夜、10時過ぎに到着するはずだった日本人ゲストさんが11時半過ぎに到着され、そのチェックインを終えた後で少しお話しをしていたときのことでした。


ゲストハウス庵(いおり)大阪 のインターフォンが鳴り、ドアを開けてみると肌の浅黒い男性が立っています。

「二人、泊まりたい。」と言い、彼の後ろにはトラックが停めてあり、その中には日本人と思しき若い男性がいて、スマートフォンをいじっています。


なんだ、この状況は…。

日本人男性がクルマの中で待機して、外国人男性が問い合わせに来ているとは…。


駐車場の場所を伝えると、「コンビニ行ってくるね。」と外国人の彼が言い、ひとまず去っていきました。

時は夜の12時半。

元々の予約の日本人男性が予定より遅くなりながらも無事に到着して、チェックインを済ませて、少しお話ししたところで今日も終わり、と思っていた矢先の突然の来訪です。

急遽、2人分のベッドメーキングをして、チェックイン・フォームも用意しました。


しばらくして、二人が戻ってきました。

ドアを開けて迎え入れると、やはり先に入ってくるのは浅黒い肌の男性の方です。

その後ろについてくる若い男性はこちらに目も合わせません。


当館のラウンジにお通しして、チェックイン・フォームに記入を促しました。

そこで、日本人だとばかり思っていた若い男性は、大阪府在住のベトナム人であることが分かりました。

もう一人の濃い見た目の男性は、京都府在住とのことですが、肌が浅黒いだけでなく、彫りの深い大きな目にとても高い鼻をしていて、朝剃ったけど夜までに全体がかなり伸びたと思しき髭や両腕の毛も濃い人です。

彼の国籍を私が知るより先に、彼の方が私に「中国人?」と聞いてきました。

「日本人です。」と答えると、

「ゲストハウスやってる人、中国人が多いから。」とのこと。知らんがな。


さらに、驚いて開いた口が塞がらなかったのは、「チェックインの時間が12時を過ぎていて、今日から明日の宿泊じゃないんだから安くしてよ」と言い出しました。😤

日本人のゲストさんが予定より遅れて到着されたり、もともと遅いチェックインをされたりしたときには、多くの方が「遅くにすみません。」とか「遅くなってすみません。」と言ってくださいます。それが、この外国人の彼の場合は逆に安くしろと言うのです。😤😤


それをキッパリ断ると、「冗談通じないな~。」とニヤニヤしながら言います。

なんなんだ、この人は~。😤😤😤


どうにか平静を装いながら二人を客室へ案内しました。


しばらくすると、その濃い彼だけが、ビニール袋を手にぶら下げてふたたびラウンジへと降りてきました。

ビニール袋からは「金麦」が覗いています。

「飲む?」と彼。

そこで、彼は金麦を、私は自分のワインを飲み始めました。


そこで、まず彼に聞きたかったのは、彼の国籍やその夜当館に投宿した理由ではなく、会話において英語と日本語のどちらの方がいいのか、ということでした。

私としては、相手がどこの国の人であれ、外国人の方と話すときには英語での方が話しやすいのです。ただ単に英語が話したいのではなく、日本人以外の人と日本語で話すとなったときに敬語で話すのか、いわゆるタメ口で話すのか、日本人同士で話すときのように主語や目的語を省いて話しても通じるのか、などが懸念されるので、そういった懸念材料がもともとない英語の方がとっつきやすいのです。☕


今までの外国人宿泊ゲストさんたちの中で、アジア圏の方々は、英語よりも日本語の方が通じるか、どちらも通じないか、といった塩梅でした。アジア圏でも西寄りの、以前宿泊されたパキスタンの男性がいましたが、彼はとても日本語が上手でした。

一方、いわゆる欧米の方々は、やはり当然のように英語でした。

その中で例外があるのが、アジア圏ですがインドの方々は、インド訛りが濃いとはいえ、英語が通じるのが前提といった感じでした。


こう見ると、インドの例外を除いては、やはりアジア圏は英語よりも日本語、欧米は英語の方が通じるということでしょうか。


そこで、この夜の彼に、ゆっくりとした日本語で、「日本語と、英語、どっちがいい?」と聞きました。すると、彼の答えは「日本語。」でした。

そして、彼はトルコ出身とのこと。

日本人女性と結婚していて、日本に10年住んでいるそうです。大阪日本橋のトルコ料理店や心斎橋のバーのスタッフは彼の友達や友達の親が切り盛りしているとか。

チェックイン時の態度とは裏腹に、まじめな面持ちで今年2月に発生したトルコ・シリア地震で友達や知り合いがたくさん犠牲になったということを話してくれました。

いかに建設工事がずさんであったか。その担当者が死んで詫びても何万人も死んでるのに担当者ひとりが死んだって償いにもならない、と強い口調で語ります。

その点、日本の建設業界はしっかりしていて、みんなしっかり仕事をする。日本のそういうところは大好きだ、と。

私は、東日本大震災や熊本地震、ネパール地震の震災ボランティアに赴いたことを話しましたが、トルコ地震へ募金したことは伝えませんでした。


私が知っている数少ないトルコ語の挨拶を試してみたり、トルコ料理やトルコの酒の話しを振ってみたりもしました。中でも、トルコのビール「エフェス」はとても美味しいと盛り上がりました。そこで、彼が日本では金麦を飲んでいる理由を話してくれたのが、

「これがエフェスに一番近い。」からとのこと。

彼が私のグラスに注いでくれた金麦を飲むと、そんな気がしなくもありません…。🍺

いや~、でもきっと今度またトルコ料理店でエフェスを飲んだら、全然違うと思うに違いないです。😆🍻


翌朝のチェックイン時には物静かだった彼。握手をして別れました。👋


心斎橋か日本橋で出くわすかな?😉🍻




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